ネットワークオーディオの接続図|基本構成と配線の例

ネットワークオーディオの基本構成は、ルーターとネットワークプレーヤーをLANケーブルでつなぎ、プレーヤーとアンプを音声ケーブルでつなぐ形です。

DACを別体にする場合は、プレーヤーとDACの間にデジタルケーブルが1本増えます。このページでは、構成ごとの配線を図で示します。

基本構成の接続図

基本構成は3台です。ルーター、ネットワークプレーヤー、アンプの順に信号が流れます。

基本構成の信号の流れ

インターネット回線 → ルーター →(LANケーブル)→ ネットワークプレーヤー →(音声ケーブル)→ アンプ →(スピーカーケーブル)→ スピーカー

操作用のスマートフォンは、無線でルーターにつながります。選曲の指示だけを送り、音源データはプレーヤーが直接受け取ります。

つなぐ端子は次のとおりです。

つなぐ区間使うケーブル端子の名称
ルーター → プレーヤーLANケーブルLAN、ETHERNET、NETWORK
プレーヤー → アンプRCAケーブルまたはXLRケーブルANALOG OUT、LINE OUT
アンプ → スピーカースピーカーケーブルSPEAKERS、SPEAKER OUT

アンプ側では、つないだ端子に入力を切り替えます。切り替えを忘れると音が出ません。

ルーターからの配線例

ルーターのLAN端子が足りない場合は、スイッチングハブを間に入れます。端子の数を増やす機器です。

ハブを使う場合の流れ

ルーター →(LANケーブル)→ スイッチングハブ →(LANケーブル)→ ネットワークプレーヤー

同じハブから、NASやミュージックサーバーへも分岐できます。

ルーターがオーディオ機器から離れた部屋にある場合、方法は3つあります。

  1. 長いLANケーブルを引く:もっとも安定します。100mまでは規格上の伝送が保たれます。
  2. 無線で接続する:配線が不要ですが、電波の状況に左右されます。
  3. 中継機やメッシュ機器を使う:無線の届く範囲を広げます。

有線と無線を比べると、再生の安定は有線が上回ります。高い解像度の音源では、有線をおすすめします。

ハブの選び方はオーディオ用スイッチングハブとは、ケーブルはオーディオ用LANケーブルの選び方をご覧ください。

DAC別体構成の接続図

DACを別体にする場合、プレーヤーとDACの間にデジタルケーブルが入ります。機器は4台になります。

DAC別体構成の信号の流れ

ルーター →(LANケーブル)→ ネットワークトランスポート →(デジタルケーブル)→ 単体DAC →(音声ケーブル)→ アンプ →(スピーカーケーブル)→ スピーカー

デジタル接続の方式は複数あります。両方の機器が備える端子から選んでください。

方式端子の形状注意点
同軸デジタルRCA型75Ωのケーブルを使います
光デジタル角型または丸型ケーブルの曲げに弱くなります
USBType-AまたはType-B長さは2m以内を目安にします
AES/EBUXLR型110Ωのケーブルを使います
I2SHDMI型が多い配線の割り当てがメーカーごとに異なります

I2Sは端子の形状が同じでも、内部の割り当てが製品ごとに違う場合があります。組み合わせの可否をメーカーにご確認ください。

構成の考え方はネットワークトランスポートとはで説明しています。

NASを使う場合の接続図

NASは、ルーターまたはハブにLANケーブルでつなぎます。プレーヤーと直接つなぐ必要はありません。

NASを加えた構成の流れ

ルーター →(LANケーブル)→ ネットワークプレーヤー

ルーター →(LANケーブル)→ NAS

プレーヤーは、ルーターを経由してNAS上の音源を読み込みます。両者を直接つなぐ配線は不要です。

NASは、音源を保存してネットワークへ公開する装置です。プレーヤーからは、ネットワーク上の共有フォルダーとして見えます。

設置の際は、次の3点をご確認ください。

  • NASのDLNAサーバー機能またはSMB共有が有効になっているか
  • プレーヤーとNASが同じネットワークにつながっているか
  • 音源ファイルのタグ情報(曲名、アルバム名、アーティスト名)が入っているか

NASの選び方はネットワークオーディオのNAS活用にまとめています。

接続でよくある失敗

失敗の多くは、5つの原因に絞られます。順に確認すると原因を特定できます。

  1. アンプの入力切り替え:つないだ端子と、選んでいる入力が一致していません。
  2. ネットワークの不一致:スマートフォンとプレーヤーが別のネットワークにつながっています。無線の周波数帯が分かれているルーターで起きやすくなります。
  3. DACの入力切り替え:単体DACの入力が、つないだ端子に切り替わっていません。
  4. LANケーブルの差し込み不足:カチッと音がするまで差し込まれていません。
  5. NASの共有設定:DLNAサーバー機能が無効のままで、プレーヤーから見えません。

それでも解決しない場合は、機器の電源をすべて切り、ルーター、NAS、プレーヤーの順に入れ直してください。

構成の組み方はネットワークオーディオの構成例、機器の入れ替えはネットワークプレーヤー買取をご覧ください。

よくある質問

ルーターから離れた部屋でも接続できますか?

接続できます。方法は3つあり、長いLANケーブルを引く、無線で接続する、中継機を使うのいずれかです。

LANケーブルは規格上100mまで伝送できます。壁の中を通す配線が難しい場合は、無線または中継機をお使いください。ただし再生の安定は有線が上回ります。高い解像度の音源を再生する場合は、有線をおすすめします。

無線でも接続できますか?

できます。無線に対応する機種であれば、アプリからネットワーク名とパスワードを入力して接続します。

通常の再生には十分な速度が出ますが、電子レンジや壁の影響で電波が弱くなる場合があります。再生が途切れるときは、ルーターとの距離を縮めるか、有線接続に切り替えてください。周波数帯が2.4GHzと5GHzに分かれているルーターでは、スマートフォンとプレーヤーを同じ帯域に合わせてください。

ハブは必要ですか?

必須ではありません。ルーターのLAN端子に空きがあれば、そこへ直接つなげます。

端子が足りない場合や、NASとプレーヤーをまとめて接続したい場合にハブを追加します。オーディオ用として販売されるハブは、電源部やクロックに配慮した設計が採られています。一般的なハブでも通信は成立します。詳しくはオーディオ用スイッチングハブとはをご覧ください。