オーディオ用スイッチングハブとは|一般製品との違い
オーディオ用スイッチングハブとは、LANの端子を分岐させる装置のうち、電源部やクロック、筐体の作りにオーディオ用途の配慮を加えた製品です。
通信の仕組みは一般的なハブと同じで、規格に沿って動作します。設置位置は、ネットワークプレーヤーの手前が基本です。
オーディオ用ハブとは
オーディオ用スイッチングハブとは、LAN端子を分岐する装置に、電源やクロック、筐体の設計上の配慮を加えた製品です。通信そのものの規格は一般製品と同じです。
スイッチングハブは、届いたデータを宛先の端子だけへ送り出す装置です。ルーターの端子が足りない場合や、複数のオーディオ機器をつなぐ場合に使います。
オーディオ用として販売される製品では、次のような設計が採られます。
- 内蔵電源を強化する、または外部電源に対応する
- 内部クロックの精度を上げる
- 金属筐体で振動と電磁波を抑える
- ファンを使わず、動作音を出さない
これらは設計上の配慮であり、通信の規格を変えるものではありません。一般的なハブでも、ネットワーク再生は成立します。
一般的なハブとの違い
違いは、電源、クロック、筐体の3点です。通信の規格と対応速度は共通です。
| 比較の観点 | オーディオ用ハブ | 一般的なハブ |
|---|---|---|
| 電源 | 内蔵電源の強化、外部電源への対応 | 汎用のACアダプター |
| クロック | 精度を高めた発振器を採る製品がある | 標準的な発振器 |
| 筐体 | 金属製で制振を意識した構造 | 樹脂または薄い金属 |
| 冷却 | ファンを使わない設計 | 小型機はファンなし、業務用はファンあり |
| 端子数 | 4〜8端子の製品が中心 | 5〜48端子まで幅広い |
| 価格 | 数万円から数十万円 | 数千円から |
一般的なハブでも、規格を満たしていれば音源の伝送は行えます。オーディオ用製品は、ノイズや振動への配慮に費用をかけた製品です。
聴感上の効果は、環境や個人の感じ方によって評価が分かれます。断定的な効果をうたう表現には注意してください。
電源部とクロックの考え方
オーディオ用ハブで重点が置かれるのは、電源とクロックです。それぞれの考え方を整理します。
電源:スイッチング電源は、高い周波数で電力を切り替えるためノイズを発します。このノイズが、LANケーブルを通じて機器へ回り込むという考え方があります。
オーディオ用製品では、リニア電源を採るか、外部電源の接続に対応する設計が見られます。
クロック:ハブ内部の発振器は、データを送り出すタイミングを決めます。精度を高めた発振器や、外部クロック入力を備える製品があります。
筐体:金属筐体は、外部からの電磁波と内部からの放射を抑えます。振動対策として、厚い底板やインシュレーターを備える製品もあります。
外部電源に対応する製品では、電源を後から追加できます。まずハブを導入し、必要に応じて電源を足す進め方も選べます。
外部クロックの考え方はオーディオのクロックジェネレーターとはで説明しています。
設置位置と接続順
設置位置は、ルーターとネットワークプレーヤーの間です。オーディオ機器をまとめて接続します。
基本の接続順
ルーター →(LANケーブル)→ スイッチングハブ →(LANケーブル)→ ネットワークプレーヤー
同じハブから、NASやミュージックサーバー、ネットワークトランスポートへも分岐します。
配置のときは、次の3点にご注意ください。
- ノイズ源から離す:電源タップや大型のトランスの近くを避けてください。
- ケーブルの取り回し:電源ケーブルとの並走を避け、やむを得ない場合は直交させてください。
- 端子の割り当て:機種によっては、特定の端子を音質重視として案内している場合があります。取扱説明書をご確認ください。
LANアイソレーターを併用する場合は、ハブとネットワークプレーヤーの間に入れます。詳しくはLANアイソレーターとはをご覧ください。
選び方の目安
選ぶ基準は4つです。端子数、対応速度、電源の方式、そして設置スペースです。
- 端子数:接続する機器の数に1つか2つ余裕を持たせてください。4端子から8端子の製品が中心です。
- 対応速度:1Gbps対応であれば、家庭内の用途に足ります。
- 電源の方式:内蔵電源、付属アダプター、外部電源対応の3通りがあります。後から電源を追加したい場合は、外部電源対応をお選びください。
- 設置スペース:金属筐体の製品は重量があります。ラックの空きと耐荷重を確認してください。
まず一般的なハブで構成を組み、必要に応じてオーディオ用へ移る進め方も現実的です。効果はご自身の環境で聴き比べてから判断してください。
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よくある質問
一般的なハブでも使えますか?
使えます。通信の規格は共通で、規格を満たしていれば音源の伝送は行えます。
オーディオ用として販売される製品は、電源、クロック、筐体に費用をかけた製品です。聴感上の効果は環境や個人の感じ方によって評価が分かれます。まず一般的なハブで構成を組み、必要に応じて移る進め方も現実的です。
ポート数はどれくらい必要ですか?
接続する機器の数に、1つか2つ余裕を持たせた数です。オーディオ用製品では4端子から8端子が中心です。
接続するのは、ルーターからの1本、ネットワークプレーヤー、NASまたはミュージックサーバー、そして予備です。この構成なら4端子で足ります。将来トランスポートやアイソレーターを追加する予定があれば、8端子をお選びください。
電源はアダプターのままでよいですか?
付属のアダプターでも動作します。外部電源に対応する製品では、後からリニア電源などを追加できます。
電源の交換で音が変わるかどうかは、環境や個人の感じ方によって評価が分かれます。まず付属品で使い、必要を感じてから追加を検討する順序が費用を抑えられます。交換する場合は、電圧と極性が一致する製品をお選びください。