ハイエンドネットワークプレーヤーの世界|価格帯と選び方

ハイエンドネットワークプレーヤーとは、電源部の分離、ネットワーク部とDAC部の独立、振動対策の筐体などにコストをかけた上位機を指します。

明確な価格の線引きはありませんが、価格帯が上がるほど電源とクロックを独立させる構成に変わる傾向があります。リセールバリューは、生産終了後も需要が続くかで決まります。

ハイエンド機の価格帯と特徴

ハイエンドと呼ばれる範囲に、業界で定まった定義はありません。実務上は、構成の考え方で線を引くとわかりやすくなります。

上位機に共通する特徴は4つです。

  • 電源部の強化または分離:電源トランスを大型化し、別筐体にする機種もあります。
  • ネットワーク部とDAC部の独立:それぞれに電源を割り当て、干渉を抑えます。
  • 筐体の振動対策:厚いアルミ材の削り出し、内部の制振材などが使われます。
  • クロックの高精度化:内部クロックの精度を上げ、外部クロック入力を備える機種もあります。

価格帯としては、数十万円台から数百万円台まで幅があります。同じメーカー内でも、電源を別筐体にした上位版が用意される場合があります。

構成の全体像はネットワークプレーヤーとはをご覧ください。

上位機で変わる要素

上位機で変わるのは、機能ではなく作りです。ネットワーク再生の機能自体は、入門機でも一通りそろっています。

変わる要素を整理すると次のとおりです。

要素入門・中位機上位機
電源部一体のスイッチング電源が中心トランスを分け、回路ごとに電源を割り当てる
筐体鋼板とアルミパネルの組み合わせ厚いアルミ材の削り出し、制振構造
クロック内部クロックのみ高精度クロック、外部クロック入力を持つ機種も
出力段標準的なアナログ出力段ディスクリート構成、平衡出力を強化
拡張性固定構成基板の交換や機能追加に対応する機種も

拡張性は、長く使ううえで効いてくる要素です。基板の交換で新しい形式に対応できる機種は、陳腐化しにくくなります。

代表的なブランドの傾向

上位機を手がけるメーカーは、出自によって設計の方向が分かれます。おおまかな傾向を整理します。

デジタル機器の専業メーカー:DACの設計を自社で行い、クロックや電源に独自の方式を採る傾向があります。ネットワーク部との一体設計に強みを持ちます。

総合オーディオメーカー:アンプやプレーヤーで培った電源設計とアナログ出力段を、ネットワーク機にも展開します。

ネットワーク機器から参入したメーカー:サーバーやトランスポートを主とし、通信部の設計に重きを置きます。専用ソフトへの対応が早い傾向があります。

PC関連から参入したメーカー:汎用の計算機技術を音楽再生に応用し、ソフトウェアでの機能追加を続ける傾向があります。

当社が対応するメーカーはオーディオ買取の対応メーカー一覧に掲載しています。メーカーごとの査定基準もあわせてご覧ください。

導入時に確認する電源環境

上位機は消費電力が大きく、電源環境の影響を受けやすくなります。設置前に3点を確認してください。

  1. コンセントの口数と容量:電源を別筐体にする機種は、コンセントを2口以上使います。
  2. アース(接地)の有無:3ピンの電源プラグを備える機種があります。変換プラグでアースを浮かせると、ノイズが増える場合があります。
  3. 設置スペースと放熱:発熱する機種があり、上下に空間が必要です。ラックの段間隔を確認してください。

重量も確認してください。20kgを超える機種があり、ラックの耐荷重を超える場合があります。

タコ足配線は避け、壁のコンセントから直接取る方が安定します。電源タップを使う場合は、定格の容量を確認してください。

売却時のリセールバリュー

リセールバリューは、生産終了後も需要が続くかどうかで決まります。デジタル機器では、対応サービスの継続が判断材料になります。

評価が保たれやすいのは、次の条件を満たす機種です。

  • メーカーが修理と部品供給を続けている
  • ファームウェアの更新が継続し、新しい形式や配信サービスに対応している
  • 基板の交換など、拡張の仕組みが用意されている
  • 中古市場で継続的に取引されている

反対に、対応サービスが終了した機種、更新が止まった機種は、機能の一部が使えなくなり相場が下がります。

デジタル機器は、使わなくなった時点で早めに手放す方が金額を確保しやすくなります。付属品(専用リモコン、純正ケーブル、元箱、取扱説明書)は評価に反映されるため、あわせてお出しください。

出張買取の受け取り場所は、古物営業法第14条第1項でご自宅またはご滞在先に限定されています。

特定商取引法の訪問購入に該当し、法定書面をお受け取りになった日から8日間はクーリング・オフの対象です。その期間中の引渡しは拒めます。査定のご依頼を超えた勧誘は行いません。

査定料・出張料・キャンセル料はいただきません。買取の基準はネットワークプレーヤー買取をご覧ください。

よくある質問

価格差はどこに表れますか?

電源部、筐体、クロック、出力段の4つです。ネットワーク再生の機能そのものは、入門機でも一通りそろっています。

上位機では、電源トランスを回路ごとに分け、別筐体にする構成が採られます。筐体は厚いアルミ材の削り出しで、振動対策が施されます。クロックの精度を上げ、外部クロック入力を備える機種もあります。機能の多さではなく、作りの違いが価格に表れます。

ハイエンド機はリセールが高いのですか?

機種によって分かれます。生産終了後も需要が続く機種は評価が保たれ、対応サービスが終了した機種は下がります。

判断材料は、メーカーが修理と部品供給を続けているか、ファームウェアの更新が継続しているか、拡張の仕組みがあるかの3点です。デジタル機器は陳腐化の影響を受けやすいため、使わなくなった時点で早めに手放す方が金額を確保しやすくなります。

設置に特別な環境が必要ですか?

コンセントの口数、アースの有無、放熱スペース、ラックの耐荷重の4点を確認してください。特殊な工事は通常必要ありません。

電源を別筐体にする機種は、コンセントを2口以上使います。3ピンプラグの機種は、アース付きのコンセントが望ましくなります。重量が20kgを超える機種もあるため、ラックの耐荷重をご確認ください。発熱する機種は、上下に空間を確保してください。